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2021.12.01

B-0104. 半導体業界の市場規模と成長率 — A.T

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半導体業界の市場規模と成長率

発行:エスオーエル株式会社
https://www.sol-j.co.jp/

連載「高鍋鮎美の三次元測定機って何なの??」
2021年12月1日号 VOL.104

平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
X線CTスキャンによる精密測定やアプリケーション開発情報などをテーマに、
無料にてメールマガジンを配信いたしております。

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こんにちは。営業の高鍋鮎美です。


最近弊社では社歴の浅い社員を中心とした勉強会を始めました。

まだ先日第三回が終わったところですが、
世の中の動きや、関連する業界の基礎知識を学び、
それらが日常の実務にどのように結びつくのかを理解する事で、
仕事をより深く考えながら出来るようになろうという目的です。


勉強会はWeb会議形式にして、
リモートでも参加出来るようにと、
録画して後から見直したり、後々新しい社員の研修用として
活用出来るようにしています。


その為、社内用と言えど、ある程度準備をしなければならず、
その一環でこれまで大雑把にしか知らなかった情報を
改めて調べてまとめるので、私自身もかなり学びを得ています。


本日のメルマガはその中から、
半導体業界、特に成長分野であるパワーデバイスやSAWデバイスの
市場規模と成長率をご紹介します。



【半導体業界全体】

コロナ禍で需要が伸びているとよく見聞きする半導体業界ですが、
業界全体としては、2021年に初めて5000億米ドルを突破したそうです。


「5000億米ドル」と言われてもなかなかピンと来ませんが、
仮に1ドルを100円で計算すると「50兆円」になります。


これでも金額が大きすぎてピンと来ませんが、
例えば、日本の今年の予算が106兆円なので、

世界の半導体業界市場規模は、日本の国家予算の半分位という事になります!



「半導体」には、CPUなどのロジックICやDRAMなどのメモリICなど
色々な種類がありますが、

弊社が扱うTropelの平面度測定機は、ここ数年、
特にパワーデバイス向けとSAWデバイス向けにお問合せ頂く事が多いです。

そこで社内勉強会においても、まずはこの2つの分野を取り上げました。



【パワーデバイス分野】

色々とマーケットリサーチ会社が公表している情報を参照しましたが、
現在の世界の市場規模としては、200億米ドル前後だそうです。

半導体全体が約5000億米ドルなので、
パワーデバイス用途はそのうちの4%位という事になります。

この200億米ドルのうち、大部分はシリコン基板から製造されています。
そこに加えて、昨今はずっと注目され続けてきたSiCという材料を
量産化される会社が増え、今後更に伸びるという市場予測がされています。

Teslaの電気自動車「Model 3」のメインインバータに
SiCモジュールが採用された事は話題になったそうです。


SiC以外にもGaNを使ったデバイスの採用も今後加速すると見られていて、
あるリサーチ会社によると、2027年までのSiCとGaNを使ったパワーデバイスは
年平均成長率30%前後という予想が立てられています。

更にその少し先には酸化ガリウムなども新しい材料として注目されていますので、
パワーデバイス用途は半導体業界の中でも、かなりの成長分野なんだなと思います。



【SAWデバイス分野】

SAWとは、Surface Acoustic Waveの頭文字で「弾性表面波」と訳すそうです。

特定の周波数帯域の電気信号を取り出す役割があり、
身近なところでは携帯電話で使われています。

SAWデバイスの市場規模としては、約20億米ドルのようです。
パワーデバイスの1/10、半導体全体からすると0.4%位になります。

こちらも今後更なる成長が見込まれていて、
あるリサーチ会社によると2028年までの年平均成長率は8.3%だそうです。


基板の材料はLtやLn、水晶を使いますが、
これらの基板は透明であったり、他の基板に比べて柔らかかったり薄かったり、
測定をする上では色々と注意を払うべきポイントがあります。

他の材質と貼り合せもするので、SAWデバイス関連では、
様々な材質の基板を測定させて頂いています。

お客様のスペックがどんどん良くなっていくので、
弊社としても装置の性能を十分引き出せるようなノウハウの積み上げに
今年は特に力を入れた印象です。



今回ご紹介した分野でも、それ以外の分野でも、
平面度測定のご要望がある際は、是非お問合せ下さい。



今週も最後までお読み頂きありがとうございました。


--
A.T

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