logo

logo

メールマガジン・新着情報一覧

  1. TOP
  2. メールマガジン・新着情報一覧
  3. B-0003. ファイバープローブ — AT

2009.11.20

B-0003. ファイバープローブ — AT

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

ファイバープローブ

発行:エスオーエル株式会社
https://www.sol-j.co.jp/

連載「三次元測定機って何なの?」
2009年11月20日号 VOL.003

平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。

干渉計による精密測定やアプリケーション開発情報などをテーマに、
無料にてメールマガジンを配信いたしております。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



皆さん、こんにちは。
今回はドイツの三次元測定機メーカー、Werth(ベアト)の
最新技術!「Werthファイバープローブ」について御紹介します。



*一般的なプローブの特徴*

プローブとは、探針とも言い、接触式で測定する際に使われます。
先端の球状部分は一般的にルビーがよく用いられます。
ジルコニアやダイヤモンドというものもあります。


通常、プローブは測定物に接触すると、機械処理で測定します。
具体的にはプローブの根元にスイッチが2箇所もしくは3箇所付いているんですが、
被測定物に接触するとプローブに力が掛かり、
プローブ全体が傾く事でスイッチが1箇所はずれます。
どのスイッチがどこではずれたかを装置が認識し、接触点の座標を表示します。


しかし、この方法では、
プローブを細くしていく程、高精度測定が難しくなるという難点があります。
また、プローブが当たる圧力で、被測定物を変形させてしまう可能性もあります。


その問題を解決できるのが今回御紹介するWerthファイバープローブなんです!
以下にその凄さの秘密を記します。



*Werthファイバープローブの特徴*

1.接触式と画像処理を組み合わせて測定
2.プローブ径最小20um
3.圧力がほぼゼロ


詳しくご説明しますと、

1.接触式と画像処理を組み合わせて測定
  
  測定方法がWerthオリジナルです。
  Werthファイバープローブにはスイッチがありません。
  
  仕組みを御説明しますと、
  まず、プローブ全体がグラスファイバーでできています。
  その為、光源からの光を引きこんで、プローブ先端の球体を光らせる事が出来ます。
  それをプローブ上部に付いたCCDカメラで捉えていくんです。
  
  CCDカメラはプローブの動きと共に移動しますから、
  通常プローブ先端の光をカメラの中心で捉えます。
  しかし、プローブが被測定物に接触すると、
  ファイバーがしなり、カメラの中心からずれます。
  このずれた差で、装置は接触箇所の正確な座標を表示する事が出来ます。

  実際に使ってみますと、
  画像として捉えていますので、複雑な形状や細かい部分の測定では特に、
  どこを測っているかを確認しながら測定出来て使い易いです。

2.プローブ径最小20um
  
  20umという数字は世界最小レベルです。
  例えば、インジェクターノズルの穴等の、微細形状に最適です。
  プローブの装着部分を回転させる事も出来ますので、
  角度のある部分でも測定出来ます。
  
3.圧力ほぼゼロ
  
  これも大きな特徴です。
  力が掛からない理由は、プローブがグラスファイバーでできているからなんです。
  
  私も実際触ってみましたが、
  見た目は半透明で、髪の毛より少し細い程度。
  驚いたのは、先端部分を指で押すと、人差し指の幅位、しなるんです!
  
  測定する際、被測定物に接触しても、非常に細いファイバーがしなるので、
  被接触物に圧力がほとんど掛かりません。
  (数字で表すと1uN(マイクロニュートン)程度です) 
  
  よくお客様から
  「接触式にすると変形してしまって困るから非接触で測定したい」
  という声をお聞きしますが、
  このWerthファイバープローブは変形しやすい測定対象に最適です!



以上、今回は新技術Werthファイバープローブについて、
代表的な3つの特徴と共に御紹介しました。

このファイバープローブはWerthの三次元測定でしたら、全機種に装着可能です。
弊社にデモ機と数種類のファイバープローブを御用意しています。



是非一度、弊社エスオーエルに御相談下さい。

--
A.T

一覧に戻る

お問い合わせ Contact

048-441-1133

お問合せフォーム