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2015.03.18

B-0024. CorningTropelセールスミーティング — AT

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CorningTropelセールスミーティング 
 
発行:エスオーエル株式会社 
https://www.sol-j.co.jp/ 
 
連載「高鍋鮎美の三次元測定機って何なの??」 
2015年3月18日号 VOL.024 
 
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 
干渉計による精密測定やアプリケーション開発情報などをテーマに、 
無料にてメールマガジンを配信いたしております。 
 
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 
 
 
 
こんにちは。
 
これまで担当していた営業のH.Hが出産及びご主人の転勤により退職した為、 
今月から私が第3週の担当になりました。宜しくお願いします。 
 
さて毎週配信しているメルマガですが、今現在のローテーションは、このような感じです。 
第1週:営業技術G M.N/AK.TのWerth製品解析手法 
第2週:営業技術G T.Tの数学的・物理的計算 
第3週:営業G   A.Tの業界動向と最新情報 
第4週:営業技術G F.NのTropel製品関連技術 
 
 
では早速、今回は1月末にTropelのセールスミーティングで得た海外の最新情報です。 
 
 
平面度測定機メーカーのCorningTropel社は、アメリカのロチェスターにあります。 
ロチェスターとはニューヨーク州の都市で、五大湖の近くです。 
そもそも、Tropelがこの場所に位置するのは、ロチェスター大学の教授3人で設立した 
という歴史を持つからです。 
コーニング・トロペル社のご紹介 
 
2年に1度、ここで各国の代理店を集めてセールスミーティングと呼ばれる 
成果報告と最新技術の紹介、意見交換の会が開かれます。 
 
弊社では毎月、CorningTropel社とは電話会議をしていて、まめに情報共有をしていますが、 
他国の代理店とはなかなか話す機会がないので、セールスミーティングはとても良い機会でした。 
 
各国が発表していく中で、やはり目立っていたのは中国でした。 
 
韓国や台湾がLED用サファイア基板の波が終わり、次なるアプリケーションを探している中、 
中国はスマホのカバーガラスや機械部品関連で順調に台数を伸ばし、 
最近ではSiC基板でも増えてきたようです。 
 
日本でSiCの第一線でご活躍されている方々に伺ったお話では、SiCはコストの課題が大きいそうです。 
 
例えばインゴット製造には昇華法が使われることが多いようですが、 
その成長時間は500um/hだそうです。 
シリコンは2~3mm/hなので、SiCの方が4~6倍かかるという事になります。 
 
また加工においても、硬いので時間がかかります。 
 
各企業様や国プロなどで研究開発をされていて、加工時間短縮やコスト削減の実績に関しては 
学会等でも色々と発表されていますが、そんな中、 
中国の企業はそのコストパフォーマンス力を生かして参入を目指しているようです。 
 
中国の代理店に聞いた話ではここ最近になって、インゴット製造の企業とウェーハ加工の企業が 
ちょこちょこ出てきているそうです。 
 
 
話は変わりますが、 
CorningTropel社では、2014年の12月、リーマンショク以降最大の受注ラッシュでした! 
とても明るい雰囲気の中、新製品開発も積極的に進めています。 
 
例えばFlatMaster-Waferですが、SemiAutoというシリーズが出来ました。 
2 ~ 8 インチ対応のユニバーサルチャック1つで吸着、非吸着測定をするので、チャック交換や 
バックリファレンスキャリブレーションの手間を大幅カット出来ます。 
 
また、自動機でもこれまでのある程度仕様が決まった形だけではなく、 
ロボットアームを増やしてスループットを上げ、且つ一緒に粗さ測定を出来たりなど、 
カスタマイズ出来る装置「UltraSort II」が出来ました。 
 
 
セールスミーティングは2日間で、あとは工場見学や新製品のデモに2日間、最終日は親会社である 
Corningのガラス博物館に行く予定でしたが、多数決によりナイアガラの滝観光になりました。 
 
実は私、CorningTropel社へ行くのは初めてだったので(6年前のセールスミーティングは上海で開催で、 
4年前と2年前は廣澤が行きました)、楽しみにしていたのですが、 
行ってみて、今までメールや電話でしか話したことのないようなメーカーの人達とも直接話せて、 
予想以上の収穫でした! 
 
今度はもっともっと技術的な知識や専門的な理解を身に付けて、もっと深いところで議論出来たら 
面白いし、日本のお客様のお役にも立てるかなと思いました。 
 
 
何だか感想文のようになってしまいましたが、これからも業界の海外動向やメーカーの最新情報を中心に 
毎月お伝えしたいと思います。 
 
最後までお読み頂いて、ありがとうございました。 


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A.T

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