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2023.09.27

A-0149. 脳と体験について思ったこと — T.T

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脳と体験について思ったこと

発行:エスオーエル株式会社
https://www.sol-j.co.jp/

連載「X線CTで高精度寸法測定!?」
2023年9月27日号 VOL.149

平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
X線CTによる精密測定やアプリケーション開発情報などをテーマに、
無料にてメールマガジンを配信いたしております。

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最初は雑談から。
以前に、頻度錯誤という認知バイアスのお話をしました。
(仲間内通称:エスプレッソ効果 →  https://www.sol-j.co.jp/mailmag/a-0145/ )

この現象は、何度体験しても驚きますし、
驚けば驚く程に、立て続けに発生します。

先週の体験を話します。

出張先の道端にソフトボール位の大きさの
緑鮮やかな丸い木のような草のような植物が
所々に点在していました。

見たことのある植物のような気もしますが、
初めて見るような気もします。

ネットで検索すると「コキア」という名前でした。

そこからが驚愕で、
気付けば、駅のポスターや電車内の広告がコキアに溢れていました。

丁度見頃で、観光案内でそこら中に情報が出ていたようですが、
コキアという名前を知る前は、全く気付かなかったのに、
知ったとたん、今までどこを見ていたのかという位にコキアだらけでした。


その出張から戻った休日にある町を散歩していました。
久しぶりのエスプレッソ効果だったなと、コキアを思い出していると、

中島敦ゆかりの地という看板が目に入りました。

高校生の頃に読んだ「山月記」や「名人伝」を思い出しました。
山月記のあらすじは思い出せたのですが、名人伝の内容が思い出せません。
名人伝は読んだ価値があったと当時感じたことだけは覚えていたので、

もう一度読みたい強い衝動に駆られて、その場でスマホで読み始めました。

確実に最初から最後まで過去に読んだ記憶はありますが、
全く覚えてなく、話の先が気になって、初めて読むかの如く楽しめました。
でも、読んだ部分はその直後に「そうだった」という
記憶が戻ってくる感覚がありました。

デジャヴ(既視感)というものをたまに体験しますが、
あれは全く知らないはずのものを過去に体験したことがある感覚です。

今回は少し違って、知っているはずなのに直前まで思い出せなくて、
読んだ直後に当然知っていたという感覚です。
デジャヴよりも不思議感は小さいですが、少し変な感覚です。

読み終えて、(良いとも悪いとも言えない)何とも言えない気持ちになり、
さすが中島敦作品と感心し、何か言葉では表せない強い影響を受けつつ、
その場を後にしました。

帰りに、(もう中島敦のことはすっかり忘れて)本屋に立ち寄りました。
小さくない本屋で、たくさんの本があり、新書やビジネス書をパラパラ読み、
ドイツ語の本を手に取りながら、どうしたらもっと上達するかなと思ったり、
いくつかの数学の本に目を通したりしていました。

驚いたのは、何メートルも続く本棚一面に並んでいる文庫本の中に、
2冊だけ並んでいる中島敦の本だけが浮き出るかのように目に入ってきたことです。

別に探していたわけではないし、
これまでも大きな本屋には中島敦が置いてあったであろうはずですが、
この一連の体験は驚きです。

頻度錯誤とは違う認知バイアスのような気もしますが、
自分の中では、この驚きは、エスプレッソ効果です。


そういえば、夜中にふと目が覚めて、時計を見ると、
2:22 や 4:44 を見ることが連続して何日も続くことがあります。

それが顕著に続いたのが去年で、
最終的に海岸付近に宿泊中に震度6強の地震に遭遇しました。
その後ぱったり、2:22 と 4:44 を見る機会が減りました。

最近は、18:18 が多い気がします。

人間の記憶は曖昧で、すぐに書き換えたり、忘れたり、誇張したりします。
意味がないと思うものは排除するように常にバイアスをかけながら
取捨選択しているようです。


最近は、GPTをはじめとして、
AIと呼ばれるものに触れることが多くなりました。

その進化の速さに驚きながらも、
ネットワークの複雑さでは、やはり脳はすごい器官だと感じます。

手元にある脳に関する本を開くと、
脳全体の神経細胞は1000億個で、1個当たり2000~3000個の接点を持つ
と書いてあるので、単純計算で、200兆規模のネットワークです。

ネットワークの規模や複雑性を単純な数字で比較はできませんが、
GPT-3の場合、パラメータ数1750億個というのは
よく知られている数字のようです。

GPT-1が1.2憶個、GPT-2が15億個で、
GPT-4は正式には数が公表されていないようですが、
1兆越えとも言われており、進化スピードは速いです。

AIが脳のネットワーク規模に追いつくと、どうなるかは興味深いですが、
AIを使って、知れば知るほど、まだ脳には追い付けない部分があると感じます。

アリを見ているだけでも、あの小さな脳でよく機能しているなと感じます。
アリの神経細胞数は、推定25万個という情報があります。


ここまで、最初に「円板のたわみと支持点に関する考察」という
タイトルを書いてから、前置きのつもりで書き始めました。

昨日、書類を整理していたら、途中までやりかけた計算や
過去に作成した円板のたわみについての原稿が出てきたので、
その原稿のコピペを編集して、今回の記事にしようと思っていました。

よくあることですが、書き始めると
思っていたのと違う話になっているというパターンです。

円板のたわみについてのお話は、
今後の時間がないときの穴埋めに使います。


--
高野智暢

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