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2012.05.10

A-0014. TomoScope XL 450kV と透過力 — TT

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TomoScope XL 450kV と透過力

発行:エスオーエル株式会社
https://www.sol-j.co.jp/

連載「X線CTで高精度寸法測定!?」
2012年5月10日号 VOL.014

平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
X線CTスキャンによる精密測定やアプリケーション開発情報などをテーマに、
無料にてメールマガジンを配信いたしております。

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最近は、450kVの最大管電圧をもつ TomoScope XL 450kV のお問合せが
たいへん増えてきています。

用途は、エンジンブロック、ダッシュボード、タービンブレード
といった大きなものの寸法測定です。

450kVが必要になる理由は、測定物の大きさです。
一概には言えませんが、鉄であれば70mm厚、アルミで250mm厚、
プラスチックなら450mm厚位を透過する能力があります。

測定の可否が一概に言えないというのが、
厄介なところではありますが、実はポイントです。

他のX線装置で透過しなかった、測定できなかったと諦めては
いませんでしょうか。

透過しなかったという判断は、実は少し難しいのです。
我々のところに持ち込まれたサンプルで、
同じ出力の他のX線装置で透過しなかったというものがありました。
確かに、透過画像は真っ暗で透過していないように見えます。
しかし、そう見えているのは人間の目です。

実際、そのサンプルでは、僅かな透過光を取り込んで測定できました。
僅かな透過光を検出できるか、またその僅かな信号から演算ができるか
というのがポイントで、出力が同じ装置で試したということだけで
判断してしまっては、問題解決のチャンスを逃していることになる
かもしれません。

そのため、1000kV 以上でないと測定できないと思われていたものが
450kV で測定できたり、450kV 必要と思われていたものが、
225kV で測定できて、導入コストを抑えることができたという例も
あります。
細い金属の円筒形のサンプルで、225kV必要と思われていたものが、
150kVでスキャンできたという例もありました。

450kV のX線CTスキャン装置は、決して安い買い物ではありません。
中を透かして様子を見るだけなら、世の中にたくさんの選択肢が
あります。

しかし、TomoScopeシリーズであれば、
内部欠陥検査用X線CTを購入した後、
やはり寸法測定を保証できる装置が必要となったとき、
もう一台別途X線CTを購入するという手間とコストがかかりません。

かなり宣伝口調になってしまいましたが、
X線CTスキャンは、多くの複雑な原理が組み合わさった
高度な技術です。各要素をシンプルに捉えて、簡単に全体像を説明
することも可能ですが、実際装置を形にするのはたいへんです。

X線CTスキャンは、
解決が困難な問題を解決できる可能性をもつ優れた技術ですので、
是非多くの方に知っていただき、
使えそうであれば、ご納得されるまで、とことん調べてみては
如何でしょうか。


--
高野智暢


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